横浜市みなとみらい21で計画されている(仮称)横濱ゲートタワープロジェクトの概要と建設状況についてお伝えします。
目次
(仮称)横濱ゲートタワープロジェクトとは
鹿島建設、住友生命保険、三井住友海上火災保険の3社による開発計画の名称です。横浜市みなとみらいの58街区で建設される高さ114m、地上21階、延べ床面積86,000平方メートルの超高層複合ビルの開発の計画です。
建物イメージ図
イメージ図を見ると大規模なオフィスビルであることがよくわかります。手前の球体はプラネタリウムになるようです。個人的にはプラネタリウムではなく劇場のようなものの方が良かったんですが、まあシンボリックなものには変わりありません。
配置計画と断面図
横浜市に提出された環境影響評価書によると高層棟は敷地の半分くらいのようです。低層棟もそれなりの面積があるように見えます。
高層棟は高さ114m、21階、低層棟は15m、3階と記述があります。低層棟には屋上庭園があるみたいですね。
点線で書かれているのは地下を通るみなとみらい線のようです。高層棟はみなとみらい線の上にならないように建設されているようです。
トチノキ通り側、つまり三井ビルや日産自動車がある方向にエレベーターが設置されるようです。まあそうでしょうね。そちら側は眺望が望めませんし。オフィスがある側はみなとみらいの中心部および海のほうを向いています。
歩行者動線計画
高島2丁目歩道橋を2階レベルでデッキに接続するそうです。これにより国道1号で分離されている高島とデッキで移動ができるそうです。
横浜駅に向かうペデストリアンネットワークの形成が促進されるといいのですが、横浜中央郵便局の建て替えが進まないとつながりそうもないですね。
複合施設
オフィス、インキュベートオフィス、オフィスサポート施設、にぎわい施設・商業施設等からなる複合施設となるそうです。
個人的にはインキュベートオフィスが気になりました。かつてCSKの本社ビル計画の際にも記述があったのですが、計画が立ち消えになってしまいました。横濱ゲートタワープロジェクトでインキュベートオフィスが作られるのであれば歓迎です。スタートアップ企業にはみなとみらいのオフィスは賃料が高いかもしれません。この点をクリアでき、みなとみらいで起業も増えるようになると、街の活性化やブランド価値に貢献することは間違いないと思います。
また、次のような文言もありました。
景観や風環境への影響の回避・低減を図るとともに、近年重要となっている生物多様性に配慮した緑化計画や、最先端の省エネ技術、BCP対応機能の導入により、みなとみらい21中央地区全体の価値を高める最新鋭のオフィスビルを目指します
これについてもよろしいですね。街の価値を高めることの貢献していただけるのであれば大歓迎です。
建設状況
2018年10月7日の状況
着工は2019年のようなのですが、たまたま通りかかったら敷地に何か運び込まれていました。
逆光気味で見えづらくて申し訳ないのですが、建設用の資材が搬入されているように見えます。本格的な工事の前の準備でしょうか?
2018年12月9日の状況
建築計画の看板が立っていました。
よーく見ると住戸が1戸と書いてあります。なんででしょうか?
・高さ112m
・敷地面積 9,308.02 m2
・建築面積 6,200 m2
・延べ床面積 84,000 m2
・地上21階地下1階
・駐車台数 198台
・着工予定 平成31年4月1日
・完了予定 平成33年7月末日
用途は事務所、飲食/物販店舗、集会所、プラネタリウムとあります。集会所って何でしょうか?ホールのことですかね?
現地には少しずつ建設機材が入っています。でも着工予定が来年4月とあるので、来年から始まるのでしょう。
2019年10月7日の状況
作業用のクレーンが入り始めました。これから基礎工事が始まるのだと思います。
2020年5月12日の状況
建物建設用のクレーンが立ち始めました。これから毎週のように建物が伸びていくと思います。
2020年6月29日の状況
地上部分が立ち上がってきました。
歩道には落下物対策と思われる屋根が設置されています。建物のすぐ横が歩道なので、これくらいのものが必要なのでしょう。みなとみらいのビル建設ではあまりみたことがありませんでした。だいたい歩道に対してセットバックしているからだと思うのですが、もしかしたら通学路になっているからかもしれません。
横から見た感じはこうなります。左手奥の白い建物が京急本社ビルです。
2020年9月12日の状況
広角で撮影したので周りが歪んでいますが、全体を撮るには広角にしないと入らない状態になりました。本町小学校との間付近で撮影しました。本町小学校との間には十分な空間があります。ここにプラネタリウムが設置されるのだと思います。
2020年10月2日の状況
着々と建設が進んでいます。低層部は外壁が設置され始めました。少しずづビルの外観がわかってきました。
2020年11月3日の状況
2020年11月13日の状況
京急本社ビルを追い越してきた?ように見えます。
右から横浜グランゲート、日産本社、京急本社、その後ろに横浜三井ビル、横濱ゲートタワー、資生堂グローバルイノベーションセンターとなります。そして手前の広大な空き地には53街区の計画が建設されることになります。
こちらが近くで撮影したものです。外壁もだいぶ設置されてきています。着々と伸びている感じがします。
2020年12月1日の状況
右の四角が横濱ゲートタワーです。高さ的にはそろそろ打ち止めでしょうか?京急と資生堂のビルは高さが100m無いので、それらを超えたあたりで終わるのだと思います。
2021年2月13日の状況
一番上まで出来上がったようです。
高さが高いため、全体が収まらなくなりつつあります。周りもビルに囲まれているため、引いて撮影ができないので、これで一杯一杯です。
京急本社ビルと並んで撮影したものです。左のビルが京急本社ビルです。こうしてみると同じように見えますが、京急本社ビルの方が低いです。
2021年7月22日の状況
撮影からだいぶ時間が経ってからの更新となってしまいました。
最上階まで建設が達し、その後外観があまり変わらないのでほったらかしにしていたのですが、低層部分の建設が進んでいるようです。
高島町方向とデッキで接続する部分です。低層部はアースカラーでアクセントが付いていて良さげに見えます。
上を見上げた状態がこちらになります。左下の方に見えるのが歩道橋です。左側が高島町方向。右側にプラネタリウムが設置される予定です。
2021年10月25日の状況
既に竣工しているようです。
日産本社側から見た写真です。ビル名のプレートが出来上がっています。
高さが高いので全部入りきりません。
広角で撮るとこんな感じです。まだ駐車場は入れないようです。
横浜駅側からの撮影です。こちらがメインエントランス側になります。奥に見える球体がプラネタリウムです。
プラネタリウムへの入り口は閉鎖されていますが、階段とエスカレータでアプローチできるようです。エスカレーターは上りだけのようですね。
こちらは新高島駅の入り口方面の歩道部分です。横浜市都市整備局による歩道の整備が行われています。歩道工事が終わる12月1日から供用が開始されるのではないかと思います。
新高島駅まであと少しなので、できれば屋根を設置して接続して欲しかったですかね。そこまでいうのは贅沢ですかね。
横濱ゲートタワーの完成で横浜駅付近の街区はすべて埋まることになります。みなとみらいの開発もいよいよ終盤という感じでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。