浮体式防災基地が大さん橋の先に設置されました

こんにちは。

大さん橋の先端部分で何か工事をしていたのが気になったのですが、どうやら浮体式防災基地の設置工事だったようです。

浮体式防災基地とは

阪神淡路大震災の教訓を受けて緊急物資機材の輸送や災害支援活動などを行う拠点として建造されました。

浮体式防災基地には次のような特徴があります。

  • 海上に浮かぶ浮体構造物であるため、地震の影響を受けず、高い耐震性があります。
  • 道路の寸断など陸上の被害に関係なく会場ルートで被災地まで移動できます。
  • 鋼製の箱型構造となっており、内部空間の利用が可能です。
  • 通常時は船舶の係留施設として利用できます。

全長80メートル、、幅25メートル、高さ4メートルで、災害時には壊れた岸壁に代わり船舶の係留ができ、緊急物資の一時保管もでき、海上ヘリポートとしても使用できます。以前防災訓練の際にヘリコプターの発着訓練が行われていたことがありました。

デッキは二層になっており、上甲板は1000トン級の貨物船の着桟に対応、第二甲板は3トン級の漁船などの着桟に対応できます。内部の貨物室は約800トンの物資が積載可能です。

この浮体式防災基地ですが、今までは進行埠頭に係留されていたのですが、それが大さん橋に移動してきたようです。

大さん橋沖での工事

この写真を撮影した時は、ご覧のとおり土砂を埋めて何か構造物を作っている感じでした。この時はもしかしたら大さん橋が拡張するのかしら?とか思っていました。昨今の客船の大型化に伴って止める場所が少なくなっていましたから。

しかし実際は浮体式防災基地の係留場所を作っていたようです。

全長80mもあるため近くで撮影すると全体が入りません。2枚に別れてしまっていますが、このようの係留されています。

新港埠頭は桟橋の整備とビジターバースを作ることになったので、こちらに移動してきたのでしょう。既存の桟橋への係留ではなくわざわざ新規に係留場所を作ったのですから当分ここに置かれることになるのでしょう。

この浮体式防災基地は使われることがない方がいいので、このまま係留されて終わるのが一番いいですね。