移転が決まり建設が進む横浜市役所新庁舎の感性が間近ですが、現市庁舎の活用案が決まりました。
目次
計画概要
事業予定者
代表
三井不動産
構成員
鹿島建設株式会社、京浜急行電鉄株式会社、第一生命保険株式会社、株式会社竹中工務店、株式会社ディー・エヌ・エー、東急株式会社、株式会社関内ホテルマネジメント(株式会社星野リゾートの全額出資子会社)
ゼネコンが2社入っていますね。それと京急も入っています。京急は沿線の開発にも注力している感じで、横浜には本社移転だけでなく様々な不動産開発を行なっているように見えます。
開業時期
令和6年度末
開発規模
地上30階、地下1階
高さ160.7m
延床面積:117,017 m²
かなりの大規模開発です。関内で160mもの高層ビルを立てることになるとは思いませんでした。
新築する高層棟の構成は次の通りです。
1〜3階 ライブビューイングアリーナ、新産業創造拠点、商業施設
4〜5階 エティティメント施設
6〜7階 ウェルネスセンター
8〜9階 機械室
11〜14階 大学
15〜30階 オフィス
行政棟の構成は次の通りです。
1〜2階 商業施設
3〜8階 ホテル
借地期間は運営期間70年+開業前工事期間+事業終了後工事期間で78年を想定しているそうです。
施設概要
これを見るとかなりの機能が集積されていて、関内地区の中核施設としてふさわしい感じがしますね。集客施設、集客のための交通手段、宿泊施設、業務機能、大学等々かなりの内容です。
行政棟
現市役所の庁舎です。建築家、村野藤吾による設計で活用が基本とされています。今回採用された活用案では星野リゾートによるホテルとして利用されることが決定しました。
コンセプトは横浜探訪の拠点のホテルで、開業半年以上前からホテルスタッフ が地域に住み、地元の人が通うガイドブ ックに載っていない特別な場所へ宿泊 者を案内する「地域探訪ツアー」を実施 するなど、地元との交流を通じて、地区 のファンやリピーターを醸成することを目的とするそうです。
デッキで横浜スタジアムと接続することになるようです。個人的にはそこが一番気になりますね。低層部は商業施設が入るため、賑わいが増えそうです。
新築棟
新たに建設される高さ160mの高層ビルには様々な機能が導入されます。
オフィス
国内トップレベルのグローバル企業を誘致します(20,000 m²)。この企業が、施設内にオープンイノ ベーションルームを設置し、下記(2)~(4)等と連携し、新産業を創出します。
また、他のオフィスフロアも、ベンチャー企業支援や SDGs に積極的に取り組む企業を誘致します。
新産業創造拠点
横浜最大級のビジネスイノベーション拠点を設置します。企業が注目するアイデアをより具体化す るためのコワーキングルーム、イベントスペース、ミーティングルーム、小規模オフィスを整備する とともに、潤沢なベンチャー資金支援機能により、横浜の新産業を創造します。
ウェルネスセンター
市民の健康増進や、横浜市のスポーツ振興の推進につなげる活動を展開します。
大学
総合大学を誘致し、企業、自治体等と連携したイノベーティブな教育・研究活動を展開します。
エデュテインメント施設
(株)DeNA が運営する、VR 等のテクノロジーにより楽しみながら学べるスポーツ体験施設です。
ライブ書店
(株)有隣堂が運営する、アート・音楽活動の場を備えた書店です。また、同社で保管する資料を 基に「横浜の発展史」を伝承します。
それ以外
交通結節拠点
京急電鉄(株)、東急(株)、WILLER EXPRESS(株)が、交通ネットワークの拠点機能を設けます。1【地区外から】高速バスの新規ルートを整備し、羽田空港、箱根、鎌倉からの直行便を導入します。
2【地区内周遊】 既に運行しているオープントップバスを本街区に乗り入れます。また、街歩きをサポートするグリーンスローモビリティ(電動で時速 20km 未満で公道走行可)の導入を推進します。
3【交通結節拠点】 観光案内窓口「ビジターフロント」により、来訪者の地域探訪をサポートします。
京急、東急まではわかるのですが。WILLER EXPRESSが入っていたのが意外でした。長距離のバスの発着拠点になるのかもしれません。
このイメージ図のような賑わいの拠点になることが期待されているわけですが、実際そうなりそうな計画だと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。