日経平均の月別騰落幅
日経平均株価の季節性を分析してみます。具体的には1月から12月のうち上昇しやすい月、下落しやすい月があるかどうかを調べてみます。
まず2001年1月から2016年12月までの月足データを入手し、月末の値から月初のあたりを引いたものをRでプロットしてみました。結果は以下のグラフです。
これをみると10月から12月と、2月から3月にかけて上昇する傾向があるように見えます。年末あるいは年度末のドレッシング買いなどの影響があるのでしょうか?
また5月は中央値はプラスですが、下落が大きいように見えます。セルインメイ?でしょうか?7から9月は中央値がマイナスのうえ、上昇より下落の方が大きいように見えます。
以上のことから、日経平均を買うなら年末あるいは年度末の2か月くらい前から買い、ゴールデンウィークに入る前に決済、あるいはドテンして売り、夏休みころに買い戻すといった方法が考えられるかもしれません。
この仮定を確認するために、月ごとの変動率の分布も見てみます。
日経平均の月別騰落幅の分布
1月の分布です。うーん。少し下落気味でしょうか?
2月の分布です。プラスが分がありますかね?
3月の分布です。プラスに偏りがありますかね?統計情報は
平均:+247
中央値:318
でした。
4月の分布です。若干プラスでしょうか?中央値は141です。
5月の分布です。ばらつきが他の月より多いような気がします。分散898、中央値141です。
6月の分布です。中央値179。
7月の分布です。中央値-86。分布からしても7月は負けっぽいですね。
8月の分布です。中央値は-98です。分布を見ても負けっぽいですね。
9月の分布です。今まで見た中で一番悪そうですね。中央値-303です。
10月の分布です。中央値+81です。
11月の分布です。これは勝てそうな感じですかね?月初に買って月末に売る作戦で。中央値は+350です。分布を見ても勝てそうな気がします。
12月の分布です。大体勝てそうですが、11月ほどではないかもしれません。中央値は+273です。
まとめ
日経平均株価の月別の分布を調べてみましたが、どうやら月ごとに特性があるように見て取れました。9月は下がりやすい、11月は上がりやすい傾向があるような感じです。このような情報をもって相場に臨むと多少勝率が上がるかもしれません。